メニュー

二酸化炭素(CO2)送気装置を導入致しました

[2020.04.28]

2020年4月より二酸化炭素送気装置を導入致しました。

大腸内視鏡検査を行う1番の目的は、

『大腸がんの早期発見』

…つまり、大きくなると将来大腸がんになると考えられる大腸ポリープを発見すること、そして切除することにあると考えます。

このためには、大腸の中の観察がとても大切なのですが、大腸は蛇腹のような形をしており、

一般的に大腸内視鏡検査で丁寧に観察していっても、全体の約80%の内腔の観察にとどまるというデータもあるくらいです。

 

その大腸の内腔を観察しやすくするために、『送気』を行います。

 

『送気』とは大腸をよく観察するために、内視鏡の先端から空気をしっかり入れて、大腸を膨らませて観察しやすくするための内視鏡操作です。

しかし、入れすぎると、お腹がパンパンに張ってしまい、患者さんが苦しくなってしまいます。

このため、空気を入れて大腸内を観察しては空気を抜いて、また、空気を入れて観察しては抜いて、を繰り返し行う必要があります。

それでも、よく観察しようとすればするほど、空気は溜まりがちになり、結果的にはおなかは張り気味になってしまうことがしばしばあります。

 

この問題をを解消してくれるものが、『炭酸ガス送気』になります。

 

この装置は、大腸を観察する際に、これまでの空気のかわりに、二酸化炭素を送気する装置です。

二酸化炭素は空気の200倍の速度で吸収されるため、観察時に十分に送気しても、すぐに、吸収されてくれるために、お腹が張らなくてすみます。

 

『炭酸ガス送気』をうまく利用することで、患者さんの負担を減らしつつ、大腸をしっかりと膨らませた状態で病変の有無を確認することが可能となります。これにより、小さな大腸ポリープの見落としを防ぐことができ、なおかつ、検査後の張り感のない、苦痛のない優しい大腸内視鏡検査を行うことが可能となります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME